「女王アウブキ様、何かお困りの事はございませんか。」
「我が夫の哀れな祖母、ヌルファーガはとても体が弱っており、
かつての高貴な精神はすっかり失われたと聞いております。
ロスガリアン山脈にある城に閉じこもり、ずっと魔法の実験をしているのです。
彼女の状態を知りたいのです。しかし恐ろしいあの城に入り
ヌルファーガと話す勇気のある者はいません。
彼女が健やかであるか報告していただけたらブレスレットを差し上げます。
我が勇者となってくださいますか?」
我が夫の祖母って事は、ヌルファーガは前王ライサンダスの母で・・・。
自分が帝都から乗ってきた船を魔法の嵐で難破させた張本人じゃないか?
「え、ええ・・・逝ってきます。」
生きて帰れるかな
ヌルファーガの城はダガフォールの辺境ロスガリアン山脈のさらに端の端。
何だか変わった形の城ですね・・・。
入ると直ぐにヌルファーガの居る部屋の扉が見えますが、魔法の鍵が掛かっており、遠回りしないといけません。
ここも滅茶苦茶広い上にリッチがうじゃうじゃ居るダンジョンなので普通に回り道するとかなり辛いです
自分は開錠魔法作ってきたんで直ぐ終わらせましたけど
「うわあ・・・」
壁は人骨の装飾で埋め尽くされて辺りには普通にモンスターが・・・。
完全にヤバイ奴やんけ
「あ、どうも・・・。お元気でお過ごしでしょうか?」
「最も恐ろしい言葉を選び、誰にも読ませるな
恐怖のような他の呪文、天国の詩、詩のフレーム!
私の息子は呪いにより破滅した!
私の少年は死んでいて、タムリエルは彼と私が平和を否定するまで震えるようする。
彼の墓と私の家へのドアを閉めなさい!」
「あっ元気そうですね・・・(察し)」
関わっちゃいけないタイプの人間だったのでさっさと帰ろう・・・。
しかしこんな事になっても息子のライサンダスの事は想っているようだった。
「あなたにもう一度会えるとは思っていませんでしたよ。
ヌルファーガがまだ生きていると聞いて安心しました。」
アウブキはベトネイ戦争の後、センチネルとダガーフォールの間を取り持つために
政略結婚としてセンチネルからダガーフォールに嫁いで来たわけですが
ヌルファーガを気遣う振りも出来るところは偉い