気がつくとヌルファーガの城まで戻っていた。
「急ぐことは無い、お前の仕事の結果を見たくは無いか?
さあ星霜の書を覗いてごらん
その中から此れから起る歴史を読み解き
星霜の書に記される運命をみるのだ・・・。」
「えっ・・・失明しませんかねソレ・・・。」
ユリエル・セプティムは再びこのタムリエルに帝国に秩序を回復する
反逆した王国の軍隊を粉砕するためヌミディウムを使用したのだ。
偉大なるヌニミディウム、刃だけで焼かれた生の力は、軍隊を破壊し、
帝国の反抗的なすべての小国を次々と粉砕していった。
「お前の仕事は終わったよギルバート。
世界はもはや以前のものではない、そういうことが物事の作法だ。」
「はーやっと帰れる・・・。」
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・第3紀417年降霜の月9日
イリアック湾周辺で未曾有の大災害が発生
その間、以前は戦争によって破壊されていたイリアック湾領域は
小競り合いを続ける貴族領や小規模王国の寄せ集めから
一夜にしてハンマーフェル、センチネル、ウェイレスト、
そしてオルシニウムの平和で近代的な郡に変貌した。
この事象は、集団失踪、軍が不可解に何百マイルも移動させられるか、またはその全滅
巨大な嵐、天象、特定の場所の時間の途切れ等、
不可思議な神の干渉であると言う概念に当てはまる。
これは問題の多いこの地域をしっかりと統治された帝都の郡に変えようとした
ステンダール、マーラ、アカトシュの奇跡的介入の結果として祝われています。
しかし、この奇跡に伴った壊滅的な地形や所有物の崩壊そして失われた多くの命は
「悲劇、そして人智のおよばぬところ」として後に西の歪みと呼ばれるようになる
西方の歪みから20年が経過し、変貌したその地域は安定化した。
争点となっている領土はなく、ダガーフォール、ウェイレスト、センチネル、オルシニウムの
王国は彼らの新しい国境を比較的平和に保っている。
ウェイレストは湾の東沿岸一帯に広がり、以前はアンチクレールと呼ばれた地域から、
ガウヴァドンの半分まで伸びた。
イードワイヤーは先祖の下へと発ち、王国を娘であるエリサナの手に委ねた。
彼女には配偶者との間に生まれた2人の子供がおり、父の領土を保つであろう。
ヘルセスと女王バレンジアはモロウウィンドへ戻りモーンホールドの主となった。
オルシニウムの王者ゴートウォグはロウスガリアン山の大部分、
および収益の高いビョルサエ川流域を支配してる。
彼はオルシニウムがハイ・ロックから離れた帝都地方として認知されるよう
要求を続けている。元老院はゴルトウォグを王者として扱い、
税は直接オルシニウムから徴収し、
厳密に言えばハイ・ロックとハンマーフェルの両地方におよぶオルシニウムではあるが、
ハイ・ロックの郡に留まっている。
センチネルが一番多く土地を獲得した。それは南イリアック湾全域、
ドラゴンテイル山を越えたアビボン・ゴーラから、
オルシニウムの領地であるモーンノスの端まで広がっている。
女王アコリシは亡くなる際に、彼女の巨大な王国を生存する唯一の息子、
ロートンに残した。彼は間違いなくタムリエルの最も強力な王者の1人だ。
ダガーフォールは今でもブレトンの王者ゴスリド、およびレッドガードの女王アウブキ
によって支配されてる。彼らの領土は今、西ハイ・ロックの全域を網羅しており、
東はウェイレストとの境界を共有するアンチクレールから北はイカロンまでとなってる。
彼らには4人の子供たちがおり、領土内でとても愛されている。
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マンテラを巡りイリアック湾を奔走した、帝国のエージェント
ギルバート・ヴァルティエリはその後シロディールへは還らず
西の歪みに巻き込まれ、死亡したとされる。
終